健康で丈夫なカラダは、バランスの取れた食生活と適度な運動で作られます。カラダという字は、以前は、骨が豊(體)と書きました。まさに、豊かな骨(骨太)を作ることこそ、丈夫な骨を作ることなのです。
骨の発育は、乳幼児から始まっています。身長がぐんぐん伸びていくのも骨が伸びているからです。
骨量は、この成長期に急激に増え、10代の後半にピークを迎えます。生涯を支える骨作りの基礎は、この成長期にあるのです。
右図は、女性の年齢と骨量の変化を表したものです。
10代に急激に骨量が増えますが、17ー8歳でピークを迎えて、40代後半から徐々に減り始めます。10代の時期に、生涯の骨の基礎が形成されるのです。
丈夫な骨を作るのには、
1.バランスの取れた食生活 2.適度な運動 3.充分な睡眠が必要です。
この時期に、バランスのよい食生活を続けることが必要です。特に重要なのが、たんぱく質とカルシウムです。
牛乳には、良質なたんぱく質とカルシウムが含まれています。また、牛乳に含まれるカルシウムは、他の食品より吸収率が優れています。



「日本人の食事摂取基準(2005年版)」(厚生労働省)によると、中学生(12〜14才)男子のカルシウム摂取目安量は1日1,000mgをめざして摂取することを進めています。
成人の摂取量より多いのは、この時期の子供たちの成長にカルシウムが重要だからです。


カルシウムを習慣的に手軽に摂取するには、牛乳を飲むことをお勧めします。牛乳は、三大栄養素であるたんぱく質、糖質、脂質がバランスよくふくまれ、カルシウムは、その含量および、吸収率の良さで他の食品より優れています。
牛乳コップ1杯(200ml)のカルシウムは、227mg。小学生の摂取目安量の約1/4を摂取することができます。
「寝る子はよく育つ」といいますが、睡眠も骨の成長には重要なポイントです。寝ている間に、成長ホルモンが分泌されます。夜更かしをしないで、早寝をして、カラダを充分に休めることが重要です。また、牛乳には、安眠を誘う効用もあると言われています。ぐっすり眠るためにも、寝る前に牛乳を飲むことをお勧めします。そして、早起きをして、朝食をしっかり摂ることが、元気で骨太なカラダ作りには大切なことです。
子供はどうしても、いろいろな誘惑に負けてしまいます。バランスの取れた食生活と、運動、充分な睡眠を、親子ともども心がけるように気を配りたいものです。
江澤郁子先生
医学博士(東京大学)。日本女子大学大学院家政学研究科を修了。同大学、大学院教授を勤め、同大学名誉教授・理事。2004年4月より戸板女子短期大学学長に就任。日本家政学会会長、文部科学省学校法人運営調査委員、日本学術会議会員などを歴任。学術分野では、カルシウム・骨代謝研究で、日本家政学会賞、日本栄養食糧学会賞、日本農学賞などを受賞したほか、2001年には紫綬褒章(動物生理・代謝学研究)を受章。






