
牛乳の需要減少を食い止める
![]() 難波 隆夫(なんば・たかお)/常務取締役 営業・生産・経営企画部・地域事業部を統括。今回の「好きメグ」プロジェクトにおいても全体の統括を行う。 |
「牛乳は当社の基幹商品だけに、何としても売上を伸ばしていかなければいけない。そのためには新しい切り口の商品の開発が急務でした」
そう話すのは難波常務取締役。解決の糸口を探すため、競合他社の商品分析をしていくうちに、ひとつのキーワードが見えてきた。それは「製造方法」。これまで「産地限定」「生産者限定」という商品区分はあったものの、基本的な製造方法は同じ。逆にその製造方法を新しく開発することで、牛乳本来のおいしさを伝えることが、消費量増加への起爆剤になるのではないかと考えたのだ。まず売上を支えるリピーターを増やそうとターゲットをヘビーユーザーに絞り、2003年8月、新製法による新商品のプロジェクトがスタート。メグミルクの「新しい牛乳」への挑戦が始まった。
トライアンドエラーを繰り返した生産現場
田口 悟(たぐち・さとる)/海老名工場 製造一課 「好きメグ」を製造するにあたっての機械設置やライン管理などを担当。 |
先発メーカーに対抗するには、味の違いを鮮明にし、本当においしいと思ってもらえる商品開発が不可欠。だからこそ新製法の開発にこだわった。風味の劣化を防ぐため、酸素を抜くことに重点を置き、製法を検討した結果、候補に挙がった複数の方法の中で、「メグまごころ製法」が品質面でも効率面でもベストな選択肢と本社は判断した。
しかし、今まで見たこともない新しい製法だけに、導入する工場側も非常な苦労を強いられる。2004年の秋からシミュレーションを行うが、はじめての装置のためスムーズに作動せず、慣れるのに時間がかかっただけでなく、今までの生産ラインに1つ工程が増えることによって生じる生産ロス・時間のロスをいかに少なく出来るか、調整作業を繰り返した。通常業務を行いながらの作業のため、業務量は増え、夜中までかかることも珍しくなかった。それでも、弱音を吐く者は誰一人としていなかった。
「みんな会社の顔となる新しい商品を、自分たちで作り出したいという気持ちのほうが強かったんですよ」と田口は笑顔を見せる。
しかし、今まで見たこともない新しい製法だけに、導入する工場側も非常な苦労を強いられる。2004年の秋からシミュレーションを行うが、はじめての装置のためスムーズに作動せず、慣れるのに時間がかかっただけでなく、今までの生産ラインに1つ工程が増えることによって生じる生産ロス・時間のロスをいかに少なく出来るか、調整作業を繰り返した。通常業務を行いながらの作業のため、業務量は増え、夜中までかかることも珍しくなかった。それでも、弱音を吐く者は誰一人としていなかった。
「みんな会社の顔となる新しい商品を、自分たちで作り出したいという気持ちのほうが強かったんですよ」と田口は笑顔を見せる。
牛乳本来のうまみを引き出すメグまごころ製法
低温脱気製法とは、牛乳が搾られたときに溶け込んだ酸素を取り除くことで味の変化を抑える製法です。他社は風味劣化を抑えるため、牛乳に窒素を加えて酸素を抜いたり、牛乳を蒸気に当てて直接殺菌していますが、当社は何も加えず、牛乳自体を10℃以下の低温に保ったまま、空気に含まれている酸素を瞬間的に除去しています。これはメグミルクが独自に開発した新技術です。※特許出願中



